末川博(北区)

設置場所:京都市北区等持院北町56-1 立命館大学衣笠キャンパス 
末川記念会館
建立時期:1963年春
製作者:村上炳人(ヘイジン、1916-1997)
画像提供:林 久治⇒銅像探索記/f
設置経緯:末川博先生(すえかわ・ひろし、1892-1977)は山口県玖珂郡玖珂町(現・岩国市)に生まれる。1917 年、京都帝国大学法科大学卒業。1922-1924 年:ハーバード大学・プリンストン大学など欧米で法律研究。1925 年:京都帝国大学教授となる。民法・ドイツ法講座を担当。1930 年:岩波書店より「岩波六法全書」を刊行。1933 年:滝川事件が起こり京都帝国大学を依願免官。大阪商科大学(現・大阪市立大学)専任講師となる。1940 年:大阪商科大学教授となる。1946 年:第二次世界大戦が終結すると立命館大学が末川を学長に迎える。1948 年:立命館大学総長に就任。1970 年:立命館名誉総長となり、その後も立命館の発展のため力を尽くす。同年、京都市名誉市民となる。1983 年:立命館大学・末川記念会館が完成。
なお、末川は民法学の泰斗である我妻栄に並び「東の我妻、西の末川」と称される関西の民法学の雄であった。末川の極めて大きな社会的業績として現在の六法全書の形を作り上げたことが挙げられる。末川が六法全書を刊行する以前にも六法全書という名の付いた法規集が刊行されていたが、それらは非常に高価で、さらに民法、商法などに分冊された形式で大変不便であった。

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