ムッちゃん平和像(北区)

設置場所:京都市北区等持院北町56-1 立命館大学衣笠キャンパス・国際平和ミュージアム
設置時期:1983年8月12日に、大分市内の平和公園に建てられた「ムッちゃん平和像」の原像
製作者:村上炳人(ヘイジン、1916-1997)
画像提供:林 久治⇒銅像探索記/f
設置経緯:「ムッちゃん平和像」は、1978年に毎日新聞社大阪本社が企画した戦争体験記(終戦三十三回忌の夏)に、京都府宇治市の主婦中尾町子さんが疎開先の大分市で出会った少女「ムッちゃん」の思い出の手記を投稿し、それが記事として掲載されたことが建立のきっかけとなりました。
 横浜で両親と弟を戦災で亡くし、大分のおばさんを頼って疎開していたムッちゃん(睦子、当時十二歳)は、結核を患い飢えと孤独の苦しみの中、1945年の終戦直後、西大分駅近くの防空壕の中でひとり寂しく死んでいったという。
 この戦争悲話は、全国的な反響を呼ぶこととなり、ムッちゃんの記念像建立にと各地から約650万円の寄付金が寄せられ、その平和を願う多くの浄財により、平和市民公園ワンパク広場に「ムッちゃん平和像」(村上炳人作)が建立除幕されました。本像は大分市の像の原像です。

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