浅野吉次郎(江東区)

設置場所:東京都江東区新木場1-7-22新木場タワー 木材・合板博物館南側庭園
制作者:野々村一男(1906年11月15日 – 2008年2月11日)
建立時期:1957年11月3日
現地に移設:2012年(名古屋市中川区中日本合板工業組合から移設)
画像提供:林久治⇒銅像探索記/f

設置経緯:浅野吉次郎(あさの きちじろう、1859 – 1926)は、尾張国名古屋出身の発明家。尾張藩の御用桶業者の浅野文六の次男として、上畠町において生まれる。次男ではあったが、家業を13歳で継ぐこととなる。イギリス製の茶箱に着想し、木材板の製造を志す。1907年、マッチの軸木製造機を元にロータリー式ベニヤ板(浅野式合板)の製造に成功する。この発明に成功した日は11月3日とされており、この日は合板の業界団体である日本合板工業組合連合会とNPO法人木材・合板博物館が共同で「合板の日」として制定している。1910年に特許を取得した。浅野木工場は吉次郎の死後、1930年に閉鎖されている。
本像台座背面の碑文には、以下の記載がある。
頌徳の辞
浅野吉次郎翁は安政六年五月十四日名古屋市に生まれ家業の木工業を継ぐとともに木材の高度利用を図からんが為め精魂を傾けて諸機械の改良発明に努力しその天才的創意と工夫は常に世人を驚嘆せしむるものがあった。明治四十年遂に木材丸剝機を発明して我が国合板の端緒を拓き爾来研鑚倦むところを知らず終世斯業の進歩発展に貢献し今日に於ける合板界隆盛の基礎を確立するに至った。
今や我が合板工業は飛躍的伸展を続けてその声価を高め国内はもとより広く世界各国に亙りその需要を増大して我国経済上重要な地位を占めつつあり。
斯くの如き翁の偉大なる功績を回顧して滋に合板工業創始五十周年を迎ふるに当たり永くこの徳を頌えんが為有志相寄り翁の像を刻みその風丰を偲ばんとす。
昭和三十二年十一月三日建立 遺徳顕彰会 協讃 日本合板工業会
設置場所:東京都江東区新木場1-7-22新木場タワー  木材・合板博物館

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