By 林 久治2021年12月16日Category: 13.東京都の銅像, 北多摩(南部), 多摩地域Tags: 教育者 設置場所:東京都小金井市中町2-24-16 東京農工大学科学博物館2階第5展示室制作者:盛岡勇次(立体写真像発明者)製作時期:昭和46年(1971)11月21日寄贈者:東京農工大学製糸学科七十年記念協賛会 養蚕栽桑学科卒業生有志画像提供:林久治⇒銅像探索記/f 本多岩次郎先生像(1866-1936) 設置経緯(本像横の説明書より):本多岩次郎(東京蚕業講習所2代目所長、東京高等蚕糸学校初代校長)は、慶応2年(1866)豊後(現在の大分県)杵築藩士工藤常営の次男として誕生しました。9歳で同藩本田家に養子入りし、以後浅草で育ちます。三菱商業学校・攻玉舎で学び、明治16年(1883)駒場農学校に入学しました。 明治21年(1888)卒業と同時に農商務省に技師として入省。明治29年(1896)蚕業講習所の創設とともに伝習部長になりました。明治32年(1899)に、本学同窓会の前身である西ケ原蚕友会が組織される際には、その設立にも尽力しています。 明治36年(1903)沢野淳所長の急逝を受け東京蚕業講習所所長に就きました。大正3年東京高等蚕糸学校への改称に伴い、本多も引き継いで初代校長に就任します。以後、昭和11年(1936)逝去するまでの勤続49年間、多くの学生を育成して日本の蚕糸業発展に貢献しました。 また若くして、宮様を総裁に戴く大日本蚕糸会の参事となり、大正10年(1921)に副会頭に推されて生涯同会の発展に尽くすと共に、皇族との関係も深めて行きました。さらに蚕糸業同業組合中央会の副会長や日本蚕糸学会の初代会長などを務め、諸政策の遂行や学術振興にも貢献しました。