紅皿(荒川区)

設置場所:東京都荒川区西日暮里2-19 JR日暮里駅東口ロータリー
制作者:平野千里(1948-、荒川区在住)
除幕式:2019年5月23日
寄贈者:東京荒川ライオンズクラブ
画像提供:ヒロ団長
林久治⇒銅像探索記/f

太田道灌の山吹伝説に登場する女性。

設置経緯:本像の傍に「山吹の里伝説」と題する案内板がある。その内容は次の通りである。
太田道灌 山吹の里伝説
 鷹狩りの途中で道灌が急な雨に遭遇し、路傍の農家に立ち寄り、蓑を借りようと声をかけると、一人の娘が出てきて、黙って一枝の山吹を捧げた。
 「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」(後拾遺和歌集・兼明親王)
 「山吹」の意を得ずに、憤り帰った道灌は、家臣から「山吹」の意を告げられる。娘が古歌に託して「実の」に「蓑」をかけ「お貸しできる蓑もございません」と詫びていたことを知った道灌は、この後、和歌の道に精進するようになったと言われている。
荒川区周辺は、道灌の鷹狩の場であり、花の木(現在の荒川六丁目)辺りに住んでいた高畠三左衛門の娘が、山吹の枝を差し出したと伝える。なお、この山吹の里伝説は、荒川七丁目の泊船軒、豊島区高田、新宿区新宿、埼玉県入間郡越生町など、各地にその伝承地がある。
平成三十年五月 荒川区

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