典座と道元(麻生区)

場所:麻生区 修廣寺(夏蒐山)
建立年月日:
画像提供:NANAKOさん

(銅像の碑文の要約)
道元禅師(1200-1253)が24歳の時、正法を求めて宋に渡り、天童山に居た時、腰の曲がった典座(食事係)の老僧が、笠も被らず杖をつきながら汗だくになって本堂の脇でキノコのようなものを干しています。
これを見ていた若き日の道元禅師が、「暑いので若い人にでもさせるか、もう少し涼しい日にしたら良いのでは」と声を掛けた。
すると老典座云く、「他は是れ吾われにあらず 更に何れの時をか待たん」と返答した。
『暑いからと言って他の者にさせたのでは自分の修行にならない、今せずにいつするというのだ』と返され、道元禅師がショックを受け、食の大切さを『典座教訓』として表したエピソードの像である。

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