設置場所:板橋区前野町5-14-1 淑徳中学校・高等学校 事務室前庭園
制作者:久保田吉太郎(1875-1954)
製作時期:1950年秋 校祖・輪島聞声法尼 生誕百年記念
画像提供:林久治⇒銅像探索記/f


輪島聞声先生、本名を こと と云い、嘉永五年(一八五二年)五月十五日に北海道に生まれ、大正九年(一九二〇年)四月三日に東京で行年六十九才お亡くなりになりました。
明治の初め、日本の近代化のなかで、まだ女性の存在が余り認められない頃、女子教育者であり浄土宗の尼僧であった先生は、女子教育を真剣に考え、幾多のご苦労のすえ、仏教情操教育を建学の基盤として、東京都文京区表町に、明治二十五年(一八九二年)淑徳女学校を創設なさいました。
やがて淑徳高等女学校となり明治大正昭和と永い年月にわたり、多くの卒業生を世に送り、東京での女子教育の名門校の一つとなりました。第二次世界大戦後の昭和二十三年(一九四八年)、第八代校長、後の理事長長谷川良信先生の先見により此の移転いたしました。
本校は創立以来、ながい歴史を経過いたしましたが建学の精神は始終かわることなく脈々として本校の教育に生きつづいております。
昭和五十九年(一九八四年) 第十代校長 里見達人 他教職員一同