石井十次(浪速区)

設置場所:大阪市浪速区日本橋5-16-15 石井記念愛染園附属愛染橋病院受付
建立時期:不明、製作者:不明。
画像提供:林 久治⇒銅像探索記/f

設置経緯:石井十次(1865- 1914)は、日向国児湯郡上江村馬場原(現在の宮崎県児湯郡高鍋町馬場原)で、高鍋藩の下級武士、石井万吉・乃婦子夫妻の長男として生まれた。明治期の慈善事業家で、岡山孤児院を創設した人物である。その功績から、「児童福祉の父」と言われる。彼は岡山で医師を目指して、岡山医学校(現在の岡山大学医学部)の医学生として研修中であったが、生活に困窮する母親から子どもを預かったことをきっかけに孤児教育会を設立する。その後、預かる子どもの数が増え、育児事業に専念するために医師として働くことを断念した。そして英国のキリスト者のジョージ・ミュラーをモデルにして、キリスト教信仰に根ざした岡山孤児院を創設して、生涯を孤児救済に捧げた。岡山孤児院はすでに存在しないが、その流れをくむ石井記念友愛社(宮崎県)と石井記念愛染園(大阪府)が、各種の福祉活動をおこなっている。

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