K.W.ハラタマ博士(中央区)

設置場所:大阪市中央区大手前3丁目1番 舎密局跡
設置時期:2000年10月 建立
設置者:ハラタマ胸像建立委員会
制作:川合敏久(1935年松戸市生まれ。主な作品:美空ひばり立像、緒方洪庵座像)
揮毫:芝 哲夫(1924- 2010、大阪大学理学部化学科教授また蘭学・適塾の研究家)
画像提供者:林久治⇒銅像探索記/f

設置経緯:K.W.ハラタマ博士 Dr. Koenraad Woulter Gratama(1831-1888)
明治二年(一八六九)5月大阪府によりオランダ人化学者クーンラート・ウォルテル・ハラタマを教頭とする舎密局(せいみきょく)がここから2百メートル北の大手前通一帯に開設された。舎密とは化学の意である。舎密局は明治時代のわが国で最初に開かれた理化学校でハラタマによりこの国の近代化に必須の自然科学の教育が行われた。日本の初期の科学研究の多くはこの舎密局(せいみきょく)に端を発している。舎密局はその後、理学校と改称され、明治五年に閉校されてその任を終えたが、その流れから京都舎密局、大阪司薬場、第三高等学校が生まれた。日蘭交流四百年を記念して、ここに日本の化学の父ハラタマ博士の像を遺し、その功を永世に伝えたい。

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