田中富三郎(大阪市西区)

設置場所:大阪市西区立売堀2-5-26 サムハラ神社境
設置時期:1964年10月吉日
表題:大阪市長・中馬馨(かおる、1904-1971)
画像提供:林 久治⇒銅像探索記/f
設置経緯; 田中富三郎氏(1868.3.3-1967.12.3)は美作加茂(現・岡山県津山市茂町)で生まれる。万年筆業界の先駆者で「田中大元堂」を経営。出身地の加茂西小学校に図書館を建設、奨学資金を贈るなど児童育成に貢献し紺綬褒章を授与される。サムハラ大神をあつく信仰していたため日清戦争と日露戦争で数々の危難をまぬがれた。田中氏はサムハラ大神の霊徳を世の人々に分かつため、1935 年に岡山県西加茂村の旧い小さな祠の荒廃を嘆き私財で再興。1950年には、田中氏は大阪中之島の豊国神社隣接地に自費でサムハラ神社を建立。神前扉材は伊勢神宮より賜った。当社は、1961 年に現在地へ移築遷宮された。
田中氏は戦時中に兵士にサムハラ大神のお守りを贈る活動をしていたが、戦後も小判の形のお守りを自費で作成し無料で人々に配布していた。多くの要人にも贈呈をした。90 歳までは自転車を乗り回すことも平易だった。97 歳の時でも壮健であり自らを青年と称した。「信仰は万益有って一害なし」と常に提唱。毎朝参拝を欠かしたことはなかった。1967 年に逝去。享年100。
サムハラ神社:当社は、大阪で超強力なパワースポットとして有名で、当社の指輪や御守は霊験が抜群だそうです。当社のご祭神はサムハラ大神です。サムハラ大神とは、天御中主大神(アメノミナカヌシノカミ)高産巣日(タカミムスビ)大神、神産巣日(カミムスビ)大神の総称です。正式にはカタカナでも漢字でもなく神字という文字4文字を使って記載されます。無傷無病、延命長寿のご利益のある神として知られ、この4文字の神字を記したお守りには特別な力が宿り、身に着けることで大きな災難から身を守ってくれると言い伝えられています。かつて、加藤清正がこの文字を刻んだ刀を持っていたことで、九死に一生を得たという伝説が残るほか、戦時中にはこの文字を刻んだお守りを兵士が持参していたと言われています。

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