場所:東伊豆町 熱川温泉(熱川シーサイドホテル前)
熱川温泉は太田道灌が発見したと言われている。
ここにある銅像には猿がいるがこれは「将軍の猿」というエピソードである。
室町将軍:足利義政が一匹の猿を飼っていた。この猿は人を見れば引っ掻くという乱暴な猿であった。多くの者が被害にあったが、将軍の手前我慢するしかない。
あるとき、太田道灌が上洛して将軍御所に参ると、猿はいつものように飛びかかろうとするが、道灌がにらみつけると怯えてしまい顔色を伺ってお辞儀をしたのであった。
この様子を見ていた将軍や近習たちは驚き、太田道灌に一目置くようになったという。
実は、太田道灌はこの猿の噂を事前に聞きつけると、猿の守役に賄賂を送って、猿を借り受けて、したたかに殴りつけたあと、お辞儀をすると胡桃をやるといった方法で、手なずけていたのである。
先読みをする太田道灌らしい頭脳プレーなエピソードである