設置場所:京都市伏見区竹田鳥羽殿町6 京セラ株式会社本社 1階エレベータホール
制作者:中村晋也(1926 – ):鹿児島大学名誉教授、文化勲章受章者
制作時期:1998年頃
画像提供:林久治⇒銅像探索記/f

設置経緯:稲盛和夫(1932年1月21日 – 2022年8月24日)氏は、日本の実業家、技術者。京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者。公益財団法人稲盛財団理事長。「盛和塾」塾長。日本航空名誉会長。鹿児島市薬師町に7人兄弟の次男として生まれる。父の畩市は「稲盛調進堂」という名で印刷工場を経営していた。1951年、大阪大学医学部薬学科の受験に失敗し、当時は新設大学であった鹿児島県立大学(後年鹿児島大学に統合)の工学部応用化学科で、有機化学を専攻した。1955年、鹿児島県立大学工学部を卒業。当時は旧帝大卒でも苦労するほどの就職難であり、新設大学の卒業生は相手にされなかった。そこで専攻を無機化学に変更し、教授の紹介でがいしメーカーの松風工業に入社した。担当になった磁器の研究に没頭し成果を上げた。これが会社の業績に繋がったが、技術開発の方針で上司と衝突したことをきっかけに、稲盛が会社に頼んで採用した部下8人を引き連れて1958年12月に退社、翌年京都セラミツク(現・京セラ)を京都市中京区西ノ京原町で創業する。本像の建立は、京セラが創立25周年を迎えた1984年に、「四半世紀にわたって指導してくれた稲盛に感謝の気持ちを伝えたい」と、多くの社員有志が基金を拠出したことから始まります。1998年の京セラ新本社建設に際して、ロビーや公開空地に彫刻作品を展示することが計画され、現代具象彫刻の第一人者と言われ、稲盛の母校鹿児島大学で教鞭をとられていた中村晋也氏に制作を委任。本像も中村教授により制作された。

