設置場所:東京都品川区上大崎1-20-27 三州郷土館1階ロビー
制作者:安藤 照(1892 -1945)
制作時期:1935年
画像提供:林久治⇒銅像探索記/f

なお、三州郷土館は三州倶楽部が運営する会館で、三州倶楽部(三州とは、薩摩、大隅、日向の3国)は1914年の桜島大爆発を機に集まった郷土愛に燃えた在京の有志による 義援金募集をきっかけとし、明治維新を築いた先人たちの見識を学ぼうとした若者たちの熱き想いを 基に、1918年に創立されました。

安藤 照(1892年 – 1945年5月25日)は、鹿児島市新屋敷通町(現在、鹿児島市立病院敷地の一角に誕生碑がある)に生まれる。旧制県立二中を8年かけて卒業し、東京美術学校へ入学。美術学校時代に帝展入選を果たしているが、卒業後も第3、5、6回帝展にて特選を受賞。1926年の第7回帝展では特選に加えて帝国美術院賞を受賞した。1927年には帝展審査員に就任。彫刻の本質的な造形性、中でも量感の表現を唱えた。 この頃、朝倉文夫が主宰する朝倉塾に属していたが、1928年10月、朝倉が帝展に制度改革を建議した上で審査員を辞任。こうした行動を塾の同志らで批判し、朝倉と袂を分つこととなった。 1929年、塊人社を結成。1945年5月、アメリカ軍による東京大空襲の犠牲となって死亡した。代表作には西郷隆盛像(鹿児島市)や忠犬ハチ公像(初代、東京都)がある。安藤は1928年に東郷平八郎より西郷隆盛像の依頼を受けてから研究を重ね、銅像は1937年に完成した。

