自由の女神(港区)

設計:フレデリック・オーギュスト・バルトルディ(1834 – 1904)
鋳造:パリ近郊、クーベルタン城内「クーベルタン鋳造工房」
除幕式:2000年12月22日
画像提供:林久治⇒銅像探索記/f

設置経緯:東京都港区台場には、パリの自由の女神像が、日本におけるフランス年事業の一環として1998年4月29日から1999年5月9日まで設置されていた。この事業に関しては、1998年4月28日に点火式が行われ、フランス大統領のジャック・シラク、内閣総理大臣の橋本龍太郎(いずれも当時)などが参加した。この事業が好評を博したため、その後、フランス政府からレプリカの製作が認められフランスのクーベルタン鋳造所にて複製されたブロンズ製のレプリカが2000年に設置された。このフランス政府公認のレプリカは「台場の女神」という別名で呼ばれることもある。
自由の女神像のそばには、1枚の説明プレートがあった。それには、次のように記載されていた。
自 由 の 女 神  STATUE OF LIBERTY(STATUE DE LA LIBERTÉ)
原題:世界を照らす自由の女神像
1998-1999「日本におけるフランス年」を記念し、パリ市セーヌ川のシーニュ(白鳥)島に 1889年に設置された「自由の女神像」が 1998 年4月より 1999 年1月までの間、ここお台場海浜公園のこの台座上に移築されました。 シーニュ島設置から 109 年目パリを離れて海を渡った世界初の海外公開でした。レインボーブリッジを背景にお台場に立つ優美な姿は日仏友好のシンボルとして多くの人々に愛され、フランスへの帰国が近づくにともない復刻像の再建を望む声が強まりました。そうした背景のもと、フジテレビと臨海副都心まちづくり協議会・二つの自由の像設置委員会が中心となり、オリジナル像からの完全復刻像制作案をまとめ、オリジナル像所有者であるパリ市に申請。日本におけるフランス年実行委員会、駐日フランス大使館の協力を得て、1999 年3月パリ市からの正式許可を受けフランスに帰った「自由の女神像」の型取りが開始されました。
1999年9月 パリ近郊、クーベルタン城内「クーベルタン鋳造工房」(Foundry of Coubertin)で、オリジナル像と同じブロンズ鋳造製法で制作を開始。
2000年10月 完全復像が完成。
2000年12月22日 新世紀に世界に照らす、台場の自由の女神像が除幕されました。
協力:「日本におけるフランス年」実行委員会(ARAFJ) パリ市 フランス大使館 東京都
自由の女神の歴史
1876 年フランス政府は、アメリカ建国100周年を祝して特別なプレゼントをニューヨーク市に贈りました。このプレゼントこそが、あの有名なニューヨーク港にそびえ立つ「自由の女神像」。考案者はフランス人彫刻家フレデリック=オーギュスト・バルトルディ(1834-1904)です。そして、その返礼として、パリ在住のアメリカ人達による組織「アメリカ・パリ会」からフランス革命100周年を記念してフランス政府に寄贈されたのが、パリの「自由の女神像」です。 原題「世界を照らす自由の女神像」-「自由こそが異なる民を結びつける重要な要因」-の理念の元に、 1889年11月5日、作者バルトルディ隣席のもとパリ・セーヌ川に浮かぶ中州、シーニュ(白鳥)島に 於いて公式に除幕されました。
設置場所:東京都港区台場1-4-1 台場海浜公園内

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