井口基成(調布市)

設置場所:東京都調布市若葉町1-41-1 桐朋学園芸術短期大学 旧館2階
制作者:佐藤忠良
設置時期:1988年4月11日
画像提供:林久治⇒銅像探索記/f

設置経緯:井口基成(いぐち・もとなり、1908年5月17日 – 1983年9月29日)は日本のピアニスト・ピアノ教育家。妹の井口愛子(後に佐藤愛子)と、前妻の井口秋子もピアニスト・ピアノ教育家という音楽一族。東京府東京市日本橋区浜町(現東京都中央区日本橋浜町)に生まれる。東京音楽学校器楽部を卒業後フランスに留学、イヴ・ナットのもとで研鑽を重ねた。1934年、帰国後初のリサイタルを日比谷公会堂で行い、その後活発な演奏活動を展開する。一方で東京音楽学校教授に就任し、教育面でも重要な貢献を果たした。1948年、伊藤武雄、齋藤秀雄、吉田秀和と「子供のための音楽教室」を東京家政学院内に開設。一期生には小澤征爾(指揮者)、中村紘子(ピアニスト)、堤剛(チェリスト)らがいる。「子供のための音楽教室」は、後の桐朋学園音楽部門の母体となった。1955年、桐朋学園短期大学開設にあたり、初代校長をつとめる。
本像台座側面の銘盤には、以下の記載がある。
偉大なピアニスト井口基成先生(1908-1983)は桐朋学園音楽部門の創始者の一人であり、ここに一貫した音楽教育の理想を築かれました。本学においてピアノ科学生の育成に情熱を注ぎながら、長らく学長として音楽部門の発展に努められ、また日本の音楽界に多大な貢献をされました。佐藤忠良先生の作になる、この先生像は、先生のもろもろの業績を記念するため、ピアノ科教員と卒業生有志700余名によってつくられ、音楽部門に寄贈されたのであります。
1988年4月11日 桐朋学園大学音楽部学長 三善 晃
設置場所:東京都調布市若葉町1-41-1 桐朋学園芸術短期大学 旧館2階

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