By 林 久治2022年8月12日Category: 00.乱歩(林久治), 13.東京都の銅像, 23区:城西, 新宿区Tags: 皇族 設置場所:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1国立競技場Eゲート 秩父宮記念ギャラリー制作時期:1959年頃、原型(1928年)、現在地に移転:2022年1月6日制作者:朝倉文夫(1883-1964)画像提供:林久治⇒銅像探索記/f 設置経緯:秩父宮殿下(1902.6.25-1953.1.4)は大正天皇の第二皇子。本像(殿下登山の像)は、秩父宮家と関わり深い彫刻家・朝倉文夫(1883-1964)の作品で、1928年に昭和天皇の下命により表町御殿の造営を記念して制作された。このとき鋳造された2点は、秩父宮記念公園(静岡県)、朝倉彫塑館(東京都)にそれぞれ所蔵される。本像は、秩父宮記念スポーツ博物館の開設にあわせて、1959年頃に新鋳されたもの。「スポーツの宮様」として広く国民に親しまれた秩父宮雍仁親王が1953年に薨去。ほどなく、スポーツ関係者有志の間で「秩父宮記念館」を作ろうという動きが出るに至った。それと相前後するように、オリンピック東京誘致のために明治神宮外苑競技場を国立競技場に立て替える計画が浮上し、新たな競技場の中に秩父宮を記念する博物館が設立されることとなった。開館は国立霞ヶ丘競技場完成翌年の1959年1月6日。本館は2013年5月7日から休館。当初は建て替え後の国立競技場に移転の予定で、暫定的に足立区綾瀬の倉庫を拠点として、図書館機能など部分的なサービスを断続的に実施していた。しかし、国立競技場の総工費削減のために行われた設計変更を含む大幅な整備計画の見直しにより、新しい競技場内には「秩父宮関連資料を展示するスペース」のみを設置することとする閣議決定が行われ、2022年1月6日に「秩父宮記念ギャラリー」としてオープンするに至った。しかし、それ以外の資料(古橋広之進像など)の公開方法や今後の再開館の予定等については未定のままである。