役行者(目黒区)

設置場所:東京都目黒区下目黒3-20-26 目黒不動尊女坂
建立時期:1796年
制作者:太田駿河守藤原正義(神田に住んでいた鋳工)
画像提供:林久治⇒銅像探索記/f

設置経緯:役行者(634伝-701年7月16日伝)は、飛鳥時代の呪術者。役小角(えんの おづぬ)、役優婆塞(えんのうばそく)などとも呼ばれている。実在の人物だが、人物像は後世の伝説も大きい。天河大弁財天社や大峯山龍泉寺など多くの修験道の霊場でも役小角・役行者を開祖としていたり、修行の地としたという伝承がある。1799年(寛政11)には,朝廷から役行者に対して「神変大菩薩」という諡号が贈られた。
説明板:銅造役の行者倚像 区指定文化財(昭和59年3月31日指定)下目黒3-20-26
 役の行者(役小角ともいう)は奈良時代の山岳修行者で、修験道の祖として崇拝されている人物です。この像は寛政8年(1796)の作で、総高142.2cm、座高92,7cmです。やや瘦せ型の神秘的な面相、均整のとれた体躯や手足の表情、法衣や袈裟の衣文のしわなどもとても巧みで江戸時代の銅造彫刻として優れた遺品の一つです。
 表面は黒光りしており、これは鋳工の間でガラス銅と称される銅色です。頭巾を山高にかぶり、木の葉の肩衣をかけ、右手に錫杖を、左手に巻子を持っています。
 また、像の腹部、胸部、腕部等に刻銘があり、そこから願主の名や、神田に住んでいた鋳工太田駿河守藤原正義の制作であることがわかります。 平成21年3月 目黒区教育委員会

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