ダミアン神父(浦和区)

設置場所:さいたま市浦和区常盤9-30-1 埼玉県立近代美術館
地階センターホール
製作時期:1975年
製作者:船越保武(1912-2002)
画像提供:林 久治⇒銅像探索記/f 
設置経緯:彫刻家、船越保武氏はクリスチャンでもあるが、この像はハンセン病救済に献身的な働きをして倒れたダミアン神父(1840-1889)の事跡を顕彰する意味で制作された作品である。ベルギー人、ダミアン神父はカトリック宣教団の一人として、1864年、ハワイ諸島に渡った。そこでモロカイ島北部カラウパパに封じ込められていた多くのハンセン病患者のことを知り、私財を投じて聖堂や病舎を建て、また、ハワイ政府に援助を働きかけるなどの救済のため積極的に献身した。そしてついに自らもハンセン病に倒れた。この像は、神父の死の直前に撮られた写真を手掛かりに制作されたといわれている。

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