■序文
日本の銅像で一番数が多い人物は誰か?の問い名前が挙がるのが坂本龍馬、松尾芭蕉、織田信長など・・・・。
そして1つのジャンルが出来ているほど、全国に1000体以上が設置されていると言われているのが
「ニノキン」こと二宮金次郎です。以前より二宮金次郎の対抗馬になりえるのではないかと気になっていた人物の銅像がありました。
町のお寺に必ずある空海(弘法大師)です。
今までは、空海の銅像は一部を除き、見た目が同じに思えていたので、銅像の収集対象とはしてきませんでした。
しかし過去に撮影していた何体かの空海銅像をよ~く観察してみたところ、同じ形が量産されているだけではなく、
様々なバリエーションがあることに気が付きました。
ひょっとすると空海の銅像に触れることは、「パンドラの箱」を開けるに等しい行為ではないかとおよび腰になっているのですが、
日本の銅像を究めたいというテーマのサイトを立ち上げたからには避けて通れない道であることから、この禁断のテーマに踏み込もうと思います
■空海の銅像に遭いに行く方法
空海の銅像に遭いに行くには、寺院を訪れることが一番の早道です。
まだ未確認の偉人の銅像のように無作為に探しに行かずに、真言宗の寺院を目指せば、空海の銅像に巡り会えるので
絞り込みやすいと言えるでしょう。
真言宗の寺院の探し方ですが、これが意外に簡単ではありません。
真言宗は、大きな括りで2つの宗派と独立した真言律宗に区分けされます。
1)古義真言宗系 2)新義真言宗系 3)真言律宗
その中の十八の総本山がそれぞれの宗派の寺院を束ねているので、総本山のHPで関連寺院を検索することも手段の一つです。
(関連寺院がHPを持っていない場合は掲載されていないので、完全網羅が出来ないです・・・)
更に真言宗の流れを汲む新興系も存在するため、更に複雑になっていると言えるでしょう。
手当たり次第に真言宗のお寺を巡るのではなく、四国八十八ヵ所巡りに代表される全国の空海の巡礼地の霊場に指定されている
真言宗の寺院に絞り込むのもよいでしょう。
霊場に指定されている寺院は、歴史や由緒ある有名どころが多いので、見どころも多いです。
ということで、何かを検索して空海像を検索することが困難ですので地道に探してみましょう。
■テーマ1:空海像の形状と確認ポイント
いよいよ本題に入っていきます。
経本「真言在家勤行集(大八木興文堂)」に 空海の修行時代の姿がこう記述されています。
「麻の衣に網代笠、背に荷俵三衣、足袋中草履を履き、首にかけたる札ばさみ縦六寸に幅二寸、金剛杖を右につき、左の御手に数珠を持ち」
空海の銅像を無作為に並べてみると 記述通りの修行姿なのですが、パーツをよく観察してみるといろいろなバリエーションに富んでいることがわかります。

以下に確認すべき6つのポイントをご紹介いたします
ポイント1:頭部
「網代笠」を被っているか?被っていないか? が一番分かりやすい確認ポイントではないでしょうか?
あとは、銅像作家により顔の造りも変わってきますので、見比べてみても面白いです。

ポイント2:右手の持ち物
「右手に金剛杖」を持っていること像を見かけることが多いと思います。おそらく9割の確率ではないでしょうか?
それ以外はレア像ですので、見つけたらラッキーです。
また金剛杖の柄の部分の形状も様々なバリエーションに富んでいます。

ポイント3:左手の持ち物
修行姿の記述には「左手に数珠」とあるので、
こちらが忠実に再現されている像と思われるのですが、「左手に数珠と拓鉢」を持つ像もよく見かけます。
それ以外のアイテムを持つレア像があるので、左手も空海像鑑賞の重要なポイントと言えるでしょう。

ポイント4:正面
札はさみ を掛けている、かけていないという違いがあります。
また直綴(上衣と下衣を直につないだ僧侶の衣装)のみの像と、直綴の上に法如衣を着た像など
着ている衣装の重ね具合に違いがあることも注目してみてください。

ポイント5:背中
背中に荷物を持つ像と何も背負っていない像で大半を占めています。
希に笠を被らずに背中に掛けている像も存在しています。
背中に何を背負っているかに注目しても面白いです。

ポイント6:足元
二本足が直立が多いのですが、希に片足が前に出ているなど微妙な違いも見逃せないポイントです。
またよーく見ると素足に草履を履いているタイプと足袋に草履を履いているタイプがあります。

基本の6つのポイント以外に 例外のポイントが2つあります。
例外ポイント1:銅像の高さ(等身大以上の巨大像(2m以上)。最大で17mを誇る今山大師などがある。)
例外ポイント2:銅像に固有名詞がついている(例:鎖大師、寅大師、岩槻大師)など
それらを踏まえて、当サイトでは、以下の分類判定表を作成し、空海像のタイプを分類することにしてみました。
通常は標準判定開始から判定フローを開始します。

